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10/4ー10/5、視察ツアーにてアワード受賞企業のシアーズホームグループHD様、関家具様へ訪問

  • 10月4、5日の2日間にわたり開催された「グレートカンパニー視察ツアーin九州」の模様をお届けします。お客様、スタッフなど総勢100名以上で訪問した視察先はどこも非常に見どころが多く、よいお話をお聞きできたほか、ご参加いただいた方の満足度もとても高い会となりました。
  • 視察先①年商300億 注文住宅で熊本県圧倒的ナンバーワン企業、シアーズホームグループHD

    10月4日、博多駅に集合したご参加者の皆様が、3台のバスに乗り込みます。向かうは熊本、その道中ではこれから訪問するシアーズホームグループHDの解説や、見どころについてコンサルタントが解説を行いました。
  • 年商300億円近く、経常利益は約20億円、社員数約600人と大きく成長している、熊本県の注文住宅企業で2位にダブルスコアの圧倒的シェアを誇る同社の強さの根幹は「徹底の徹底の徹底」にある。「やる」と決めたことを徹底し尽している、それが差別化ポイントです。
    車中で放映された映像の一部を公開します。
  • 熊本市に到着、シアーズホームグループHDのオフィスを視察しました。
    社内の様子は顧客の情報などもあるため写真はございませんが、注目ポイントが、建物の各階にあるカフェテリア。階ごとにコンセプトが異なり、ブルーボトルコーヒーやスターバックスを意識したというその空間には、自然と人が集います。
    カフェテリアを設置した目的はまさにそこで、普段はなかなか接点の生まれない営業部門と建築・設計など別の部門も自然と話をするようになる、そうしてコミュニケーションが生まれ、業務の円滑化につながっているといいます。
    社員が安く食事をできる社員食堂など、従業員満足を高めるための仕組みが、社屋には多々用意されていました。
    オフィスの視察後、シアーズホームグループHDの代表取締役、丸本文紀氏の講演が行われました。
    丸本氏が講演で触れた内容は、主に以下です。

    1.経営思想
    2.数値に関する考え方
    3.給与に対する考え方
    4.成長しなければ経営は成立しない
    5.地域密着×圧倒的一番化経営
    6.今後の突破口はDX
    7.”辞めさせない”人財戦略
    8.会社が提供する8つのバリュー

    シアーズホームグループHDの代表取締役、丸本文紀氏
    初日は丸本氏の講演ののちに、シアーズホームグループが支援するプロ野球チーム、火の国サラマンダーズの運営会社、KPB Project株式会社神田康範氏の講演も行われました。
    講演後は懇親会も行われ、多くの参加者が丸本氏と直接話したほか、参加者同士の話も盛り上がっていました。
  • 視察先②創業以来53年赤字なし「社員に任せる経営」関家具

    翌日は熊本を出発し、福岡県大川市へ。創業以来53年間赤字を出さず、社員発の新規事業を原動力に成長している株式会社関家具を訪問しました。
    社員から始まった主力商品、天然木の一枚板のテーブルやショールーム、工場などを見たのち、創業者であり、代表取締役会長の関文彦氏のお話を聞いています。ポイントは以下となります。

    1. 社員が社長の先生である
    2.採用に関する変化と成果
    3.新規事業は社員が自発的につくる
    4.意思伝達方法の変化
    5.「売上2000億を本気で目指す」関会長の考える事業上の強み
  • 視察先③業界平均の半分の離職率 働く人を尊重する柳川合同

    その後は柳川市に移動、株式会社柳川合同の視察を行いました。第12回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞にて「審査委員会特別賞」を受賞した企業で、家具・家電の共配分野で福岡・佐賀県NO.1の実績を持ちます。
    事務員・ドライバーの健康とコミュニケーションづくりのため、毎月1回「カレーの日」を設定し、社内で手作りしたカレー150食を社員や取引先に提供。毎週月曜を「お弁当の日」として全社員に無償で提供するなどの取組みを行っており、離職率の高い業界において、離職率を業界平均の半分程度にしています。
    複数の班に分かれて、同社の視察を行いました。「ドライバーにも自分の席を用意する」「捨てればゴミ、分ければ資源」という徹底した分別、リサイクルの取り組みや「役割を終えた100台近くのトラックを写真付きで会社の会議室に飾るなどしている様子を、参加者の皆様は興味深くご覧になっていました。
    その後久留米に移動し、同社の代表取締役社長、荒巻哲也氏の講演が行われました。
    そのポイントは以下の4つです。

    1. 事業構造
    2.事業をする上で大切にしていること
    3.ビジネスモデル上の優位性ビジネスモデル上の優位性
    4.社員の満足度向上の取り組み
    「柳川合同新聞」は社内外に自社の取り組みを伝えるものとして発行。荒巻社長はやりとりの少なくなっている取引先と会う際も「久しぶりの気がしない」と言われているそうです。
  • 成長企業に見る6つの共通点

    今回視察した企業に共通するポイントについて、船井総合研究所 執行役員の杉浦は以下のように述べています。

    1.社内コミュニケーションに気を遣う
    シアーズホームグループのカフェテリアや、関家具の共有スペース、柳川合同のドライバーのための席の用意などがそれにあたります。

    2.大義名分、共通言語を持つ
    シアーズホームグループの丸本氏は、折に触れて「みんなの給与を上げたい。だから頑張ろう。仲間の給料を上げてやってくれ」と口にします。それに反対する社員はいないと言います。

    3.やり切る
    シアーズホームグループは「徹底の徹底の徹底」決めたルールに基づき最後まで、例外なくやり切る、関家具は社員が新規事業で1億円の赤字を出しても「もっとやれ」と指示。その後20億、30億を売り上げる事業へと変わりました。
    柳川合同は「捨てればゴミ、分ければ資源」と、自動車が買えるくらいの金額の機械を導入するなどして、リサイクルの意識を徹底しています。

    4.資本、人材、信用の蓄積
    視察した企業は、変わらない姿勢を続けていることで、それがブランディングとなり、共感する顧客からの売上につながります。そして共感する人材が入社、定着。さらなるサービスにつながり、それが信用を強固なものとしているのです。

    5.パッション
    「わが社は絶対に成長する!」と語るシアーズホームグループの丸本氏。「社員は社長の先生」と語り、社員のやりたいことをやってもらう、とことん任せる関家具。そこには経営に対する強い情熱、パッションがあります。

    6.短期で数字を見る
    シアーズホームグループは、営業担当者が毎日ボイスメールで進捗状況を社長に報告することが義務付けられています。

    その際は決められた定義に基づき、社員の誰もが状況を正確に把握できるようになっている、そのような形が整えられていて、また社員が必ず行うことが徹底している、それが同社の強みでもあるのです。

    関家具は「日次決算」といい、数字を毎日細かく見ているといいます。それだけシビアに短期で数字を把握している、それが経営の強みにもなっているのです。
  • 視察先④高評価の理由は「人間尊重」の介護施設 さわやか俱楽部

    その後バスは博多へと移動し、グレートカンパニーアワード2012、グレートカンパニー大賞を受賞した株式会社さわやか倶楽部の代表取締役社長、山本武博氏の講演が行われました。
    同社は「入居者が自分の施設を喜んで案内する」という介護施設及び障がい児支援施設を全国に展開しています。介護施設は高い入居率を誇ります。
    地域ごとの特性などもあることから、全国展開が極めて難しい介護施設という業種においても高い評価を得ているのは、同社が入居者の生きがいや社会への貢献といった真の顧客満足を追求する姿勢にあります。
    コロナ禍ということで実際の施設視察はできませんでしたが、山本氏に、実際の入居者の様子や取り組みなどをご紹介いただきながら、その神髄に迫るお話をしていただいています。
  • まとめ講座 自社に持って帰りたい3つのポイント

    最後に、船井総合研究所の取締役専務執行役員、出口恭平によるまとめ講座が行われました。そこで伝えたのは以下の点です。

    1.どんな時代でも成長している
    (ア)企業の「成長」に対する経営者のこだわりの強さ

    (イ)社員を幸せにしたい、社員にいきいき働いてもらいたい、とい想いを社長の言葉で伝えている

    (ウ)地域貢献への想い=地域一番企業としての責務を感じられ、経営をされている地域貢献への想い=地域一番企業としての責務を感じられ、経営をされている

    2.オフィス・工場・倉庫を見て、現地に視察するからこその気づき
    (ア)体感することで、理解できることが大きい体感することで、理解できることが大きい

    3.地域牽引企業の地域経済へのインパクト
    (ア)その地域の歴史や文化を作る、地域を支える存在になっているその地域の歴史や文化をつくる、地域を支える存在になっている
  • ご参加者の声

    ご参加いただいた多くの方に、ご感想をお寄せいただいています。

    |実際に訪問するからこそ、熱や話を聞くだけではわからない様々なことが感じられた

    |丸本社長の講演後に話をすることができ、アドバイスもいただけてとてもよかった

    |これから人一倍の努力をして、社員を大切にしていきたい

    |自分たちも目指す地域密着の姿勢に大変共感できた

    |大義名分、目標を先に立て、宣言することの重要性を学んだ。これから実践していきたい

    などなど。

    そのほかに、年商300億、地域圧倒的ナンバーワン経営をしているシアーズホームグループHDや、社員発で新規事業を60以上立ち上げ、創業以来53年赤字なしの関家具の圧倒的なスケール感に「経営者としての目線を上げてもらった」という声もあり、多くのことを学んでいただける場にしていただけたのではないでしょうか。

    ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。船井総研では、今後もこのような視察ツアーを開催していく予定です。

    成功している企業を知る、実際に触れて多くのことを学ぶ非常によい機会です。

    皆さまどうぞ奮ってご参加ください。